SLやまぐち号の乗車記を紹介します。
新幹線や特急が行き交う現代の鉄道網の中で、最も特徴的な列車といえるのが蒸気機関車です。JR東日本や、静岡県の大井川鐡道など全国で運行されています。
が、そのなかでも山口県と島根県を結ぶSLやまぐち号は、鉄道ファンのみならず多くの人々からの人気を博しています。
今回はSLやまぐち号のグリーン車に実際に乗車してきたので、SLやまぐち号の乗車記をお伝えします。
SLやまぐち号の運行概要

SLやまぐち号の乗車記に入る前に、SLやまぐち号の運行概要を紹介します。
SLやまぐち号は、山口県の新山口駅と、島根県の津和野駅を結ぶ観光列車です。牽引するのはD51形機関車、またはC57形機関車です。運行日は主に土日祝日で、1日1往復運行しています。時刻表は以下の通りです。
| SLやまぐち号(下り) | SLやまぐち号(上り) | |
|---|---|---|
| 10:54 | 新山口 | 18:00 |
| 11:10 | 湯田温泉 | 17:46 |
| 11:17 | 山口 | 17:40 |
| 11:31 | 仁保 | (通過) |
| 12:02 | 篠目 | 17:15 |
| 12:09 | 長門峡 | 17:06 |
| 12:26 | 地福 | (通過) |
| 12:44 | 鍋倉 | 16:41 |
| 12:50 | 徳佐 | 16:35 |
| 13:07 | 津和野 | 16:12 |
新山口駅から津和野駅までは約63km。SLやまぐち号は2時間強かけて進みます。ちなみに、特急列車の場合は1時間ほど、普通列車の場合は2時間弱です。
料金は普通車指定席利用時は2850円(乗車券1170円+指定席券1680円)、グリーン車指定席利用時は3670円(乗車券1170円+グリーン券2500円)です。
今回乗車したのは、下り便。新山口駅を10時54分に発車し、津和野駅に13時07分到着予定のスケジュールです。
SLやまぐち号の乗車記本編

それでは、SLやまぐち号の乗車記本編を紹介します。スタートは新山口駅。10時25分発の普通山口行が発車した後に入線します。

10時30分過ぎに列車は入線。ホーム上はSLを待ちわびる乗客の熱気であふれています。

こちらが乗車するSLやまぐち号です。今日はD51形200号機の担当日。
黒光りする車体が凛々しく鎮座しており、白い蒸気をゆらゆらと吐き出しています。出発まで時間があるため、乗客の方々は思い思いに写真を撮られていました。
SLやまぐち号のグリーン車は雰囲気抜群!

グリーン車のシートは2+1列配置で、ゆったりとした間隔。コンセントだったか、USB充電ポートだったかも装備してあります。大きな窓からは機関車の煙や沿線の景色を堪能できます。
天井の照明も柔らかな色合いで、全体的に「昭和の一等車」を彷彿とさせる内装です。


また、グリーン車の乗客限定の展望デッキがついており、ソファ席に腰掛けたり、車外にあるデッキから風景を楽しめます。また、乗車するとこのような乗車記念証がもらえます。
SLやまぐち号、地域の方々からも愛されている!

10時54分、大きな汽笛を立てて新山口駅を出発します。
新山口駅から山口駅までは比較的市街地を進んでいきます。市街地を進むため、沿線には手を振る人々の姿が多数見えました。地域の方々から愛されていることを感じさせます。
列車は湯田温泉、山口と進みます。この両駅から乗車するお客さんも少なくないようです。


新山口駅を出発して40分ほど、やってきたのは仁保駅です。ここでは10分ほど停車します。
ここから先の区間は山越えの区間。機関士の方々が石炭を準備していました。この停車時間を利用して、乗客の方々も写真撮影に出かけます。
SLやまぐち号にはグッズや飲み物を販売している売店がありますが、列車走行時は常に混雑しています。ただ、仁保駅や地福駅のような10分程度停車する駅では比較的閑散としていました。

また、ここから先の区間はいくつものトンネルを通ります。窓をしっかり開けられるのはこのあたりまでですかね。


のどかな田園風景と急勾配が続くのがこのあたりの区間。機関車のドラフト音はまるで坂道をランニングするランナーの方々のよう。呼吸するようにゆっっくりと坂道を登っていきます。
この区間は線路沿いに撮影ポイントも多く、沿線の鉄道ファンが手を振ってくれるのも楽しい光景です。

仁保駅から1時間ほど走行すると地福駅に着きます。地福駅でも10分ほど停車します。
SLやまぐち号、終点津和野駅に到着

地福駅から30分ほど走行すると、終点津和野駅に着きます。
その後、転車台で方向転換される機関車の姿も見学可能でした。
島根県津和野町は文化庁の日本遺産に認定されています。私はこの後、津和野町日本遺産センターに向かい、日本遺産「津和野今昔~百景図を歩く~」を満喫したのでした。

SLやまぐち号、老若男女に愛される観光列車

SLやまぐち号の乗車記は以上になります。いかがでしたか。
SLやまぐち号の魅力は車窓の美しさと、レトロながらも快適な車内設備だと思います。
新山口を出発してしばらくは住宅地や山口市街の景色が続きますが、やがて一面の田園風景に変わり、沿線では地元の方や鉄道ファンが手を振ってくれる温かい光景も見られます。そして山々あり、旅情たっぷりの風景を楽しめます。
また、今回グリーン車に乗ってみて感じたのは、座席・眺望・静かさ、において快適だったということです。指定席車はボックス席ということもあり、やや賑やかな雰囲気もありますが、グリーン車は乗客数が少ない分、落ち着いて旅情を楽しめます。
また、私は1人掛けの座席を利用しましたが、自分ひとりの時間を楽しむには持ってこいだと思いました。
難点を挙げるとすると、やはりグリーン車はプラチナチケットということです。
特に1人掛けの座席は発売開始後すぐに売り切れてしまうので、乗車の計画を早めに立て、購入に臨む必要があると感じました。
SLやまぐち号は特別な時間を過ごしたい人にとって間違いなくおすすめの選択肢です。SL旅の中でも「一度は乗っておきたい車両」として、自信を持って推せます。
興味がある人はぜひ乗車してみてください。


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