ポートレイク号の乗車記【高速バスと特急やくも、どっちが便利だ!?】

Travel

ポートレイク号の乗車記を紹介します。

島根県は出雲大社や石見銀山を始め、観光資源が豊富な地域なのですが、アクセス面に難があります。

もちろん、飛行機がお好きな方は、出雲空港までひとっ飛びなのでしょうが、飛行機嫌いにはそんなわけにはいかず…。山陽新幹線で岡山へ行き、特急やくもに乗り換えて島根を目指してもいいですが、時間はかかるし、何より高額...。そんな悩みを解消するのがポートレイク号です。

今回はポートレイク号の路線概要と、列車を用いて移動した場合との比較、そして後半にポートレイク号の乗車記を紹介します。

路線詳細(ポートレイク)|JRバス中国株式会社


ポートレイク号の路線概要

ポートレイク号は兵庫県の神戸三宮と、島根県の松江・出雲を結ぶ高速バスです。
運行会社はJRバス中国と神姫バスです。
兵庫方のバス停は、神姫神戸三宮BTのみで、島根方は、松江駅、玉造、宍道、斐川インター、そして出雲市駅となっています。ポートレイク号の時刻表は以下の通りです。

1号(神姫)3号(JR)下り / 上り2号(JR)4号(神姫)
8:0016:10神姫神戸三宮BT13:0020:15
~~
11:5520:35松江駅8:3516:20
12:1020:50玉造8:1016:05
12:2021:00宍道8:0015:55
12:3021:10斐川インター7:5015:45
12:5021:30出雲市駅7:2515:25

1日2往復、朝夕の運行となっています。料金は神戸三宮ー松江駅は3800~5500円、神戸三宮~出雲市駅は4300~6000円です。

私は神戸三宮から松江駅まで乗車し、最安運賃(3800円)となる閑散期の早割5を適用しました。そこに予約サイト(高速バスネット)のネット割が効き、結果的に3720円でした。(高速バスネットでクレカ決済すると適用されるものと思います)


ポートレイク号と列車(山陽新幹線/特急やくも)の比較

それでは、ポートレイク号と、新幹線および特急列車を用いた場合の比較を行います。
山陽新幹線に関しては、新神戸駅と岡山駅はすべての列車が停車するため、日中は毎時約10本の運行があります。注目すべきは岡山と松江・出雲市を結ぶ特急やくも号です。こちらも便数が多く、朝7時から夜21時までは1時間に1本の運行があります。新幹線と特急やくもを乗り継いだ際の所要時間と料金は以下のようになります。(新神戸⇔松江)

乗継利用例乗車券特急券合計
のぞみ・みずほの普通車指定席と、やくもの普通車指定席5720円5710円11430円
ひかり・さくら・こだまの普通車指定席と、やくもの普通車指定席5720円5390円11110円
新幹線自由席と、やくもの普通車指定席5720円5060円10780円

所要時間は、時間帯や乗る列車によっても大きく異なりますが、3時間30分~4時間ほど(乗継時間含む)となっております。

これをもとに、ポートレイク号、および列車で移動した場合を比較すると以下の通りとなりました。

ポートレイク号列車(普通車指定席利用を想定)
2往復/日1日何往復?15往復/日
3時間55分神戸⇔松江の所要時間は?約3時間30分
3800~5500円料金は?11110~11430円

この結果より、なんだか特徴が見えてきた感じがします。
ポートレイク号の強みは何より価格の安さです列車利用時の半額以下であり、なんなら1/3ほどです。
所要時間に関しても大差はなく、後述しますがポートレイク号はパーキングエリアでの開放休憩を2回取ったうえでこの所要時間ですからね。
とはいえ、本数は朝夕の各1往復ずつなので、利用場面が限られてしまいそうです。

一方で列車に関して述べると、山陽新幹線・特急やくも号共に便数がとても多いので、早朝と深夜の移動に加え、日中の移動に関してはポートレイク号を寄せ付けない強さを持っています
所要時間もポートレイク号に大差はありませんが、定時運行性の観点を総合すると、ポートレイク号より安定していると言えるでしょう。
ただ、やはり値は張りますね。2~3倍高いというのはちょっと躊躇してしまいます。
あと、乗り換えが若干面倒なくらいですね。

それぞれのメリット、デメリットを鑑みたうえでどちらの移動方法がオススメかというと、

ポートレイク号は旅行者の移動にオススメです。
1日2往復ですが、朝夕の運行となっているので、旅行の往路にも使いやすいですし、復路にも使いやすいです。多少の遅延は目を瞑るという覚悟は必要ですが、列車利用時との金額差もありますしね。差額も6000円ほどありますし、ビジネスホテルであれば1泊増やすこともできそうです。

列車(新幹線・特急やくも)はビジネスマンでしょうね。
やはり定時運行性の観点からです。もちろん、遅延が発生する可能性はゼロではないですが、平日はともかく、休日や繁忙期の高速道路事情を考えると、列車の方が時間通りに着く可能性は間違いなく高いでしょう。値は張りますが、それでも計画通りに移動したい層(移動する必要がある層)は間違いなく列車を利用すべきでしょうね。

個人的にはポートレイク号を利用して1泊するというのが良いかなという気がします。6000円あればビジネスホテルを利用できますし、前泊して準備できるというのが最大のメリットになりますね。


ポートレイク号の乗車記

それでは、ポートレイク号の乗車記本編へと参ります。今回乗車したのは、神姫神戸三宮BTを16時10分発のポートレイク3号、JR中国バス担当便です。神姫神戸三宮BTから松江駅まで乗車しました。

こちらが神姫神戸三宮BTです。JR線の高架下に位置し、各路線の三宮駅から歩いて5分ほどで着きます。いつ見てもすごい場所ですよね。バックで駐車する様子と、神姫バスがピットいっぱいに駐車している光景はまさに圧巻です。

バスターミナル内は大阪万博へ向かうバスを待つ人であふれています。基本的に発車の10分前、ターミナル内のモニターでのりばの案内がなされます。この日は4番乗り場からの出発でした。

バスは16時10分、定刻通りに神姫神戸三宮BTを出発します。

乗車可能バス停がここ神姫神戸三宮BTのみということで、この時点で乗客の数は確定します。私を含め4名。よ、4名!?。少なすぎる感じもしますが、平日真ん中の水曜日の便ということで少ないのかもしれません。
また、京阪神から出雲方面へ向かう高速バス、つまりポートレイク号と競合するバスが多い現状があります。阪急バスと一畑バスが運行する「くにびき号」、JR中国バスが運行する「グラン昼特急出雲号」ですね。もしかすると競合便に需要を奪われているのかもしれません。

バスは5分ほど走ると、阪神高速の新神戸トンネルに入ります。この新神戸トンネル、山陽新幹線の新神戸駅の脇を走ります。地上に露出する地点で新神戸駅の様子を確認できました。ほんとに駅の脇を走っている感じで驚きました。
その後は箕谷JCTから阪神高速北神戸線を経由し、三田方面へ向かいます。神戸三田インターから先は中国道をひたすら突き進みます。


ポートレイク号は、The JR中国バスの3列シート車

ここらでポートレイク号の車内設備紹介と行きましょう。
バスは3列シートでトイレ付きの長距離用装備となっています。以前乗車した、グランドリーム出雲号(笑)と同様です。コンセントはありませんでした。

神戸三宮から松江駅まで4時間弱の中距離移動なので、十分すぎる車内設備ですね。夜行充当車らしく、リクライニングの角度も申し分ないです。乗客も4名のみなので、フルリクライニングで快適に過ごすこともできました。

グランドリーム出雲号(笑)の乗車記はこちらから!

ポートレイク号、1回目の休憩地は安富PA

さて、バスは中国道を走り、播磨方面へとやってきました。神姫神戸三宮BTを出発して1時間20分ほどで1回目の開放休憩地、安富PAに到着です。17時21分から17時35分まで、約15分間の休憩でした。

神姫神戸三宮BT出発時に紹介することができなかったため、ここで乗車したバスの紹介です。この便の担当はJR中国バスのガーラでした。

バスは17時35分、予定通り、安富PAを出発し、ひたすら中国地方を目指します。


ポートレイク号、2回目の休憩地は蒜山高原SA

バスは作東IC付近で岡山県へと入り、美作や津山を通過していきます。そして、18時33分に落合JCTを通過。ここで中国道から米子道へと進路を変えます。

安富PAを出発して約1時間20分、2回目の開放休憩地、である蒜山高原SAに到着です。18時57分から19時15分まで、約20分間の休憩となりました。

蒜山高原SAは物販がしっかりしており、地場産業である酪農を押し出した商品が多く販売されていました。ここでは生クリームパンとカフェオレを購入。どちらもとても美味しかったです。

ちなみにお隣に停車中のバスは大阪梅田阪急三番街を15時40分発のくにびき号です。この便は阪急バス担当ですね。降りてくる乗客は10人以上。ポートレイク号より人気みたいです。


ポートレイク号、松江駅に到着

19時41分に米子JCTを通過し、ここから先は山陰自動車道を走行します。30分ほど走り、松江中央ICで流出。十数分走り、松江駅に到着しました。若干の早着でした。
バスはこの先、山陰自動車道上の各バス停を経由し、終点の出雲市駅を目指していきました。


まだまだ魅力が知られていない穴場路線

ポートレイク号の乗車記は以上になります。いかがでしたか。

乗車した感想としては、「早いし、快適だし、なにより安いのに魅力が知られていないのが残念」といった感じです。
もちろん、1乗客としては、ガラガラで悠々自適に過ごせるのは良いのですが、さすがにお客さんが少なすぎます。
「くにびき号」は人気、「グラン昼特急出雲号」もそれなりの人気を誇っていることでしょう。また、この2便は大阪発着、ポートレイク号は神戸発着ということで差はあります。が、それでも少なすぎると感じました。京阪神⇔島根の需要は高そうですし、乗客がなにかきっかけで増加することを祈ります。
あと、記事執筆時に感じたのですが、京阪神⇔島根は魅力的な高速バスが多いですね。多分、一生新幹線と特急やくもを用いて移動することは無いと思わせるほどです。
皆さんもポートレイク号、興味があれば乗車してみてください。

Travelへ戻る

コメント

タイトルとURLをコピーしました