熊野古道の中でも特に人気の高い「中辺路」。
今回はその中でも定番ルートである、本宮大社から発心門王子までのコースを実際にトレッキングしてきました。
本記事では、所要時間や見どころ、道の様子などを実体験ベースで詳しく紹介します。これから熊野古道を歩こうと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」を解説
はじめに、世界遺産である熊野古道について解説します。
正式には世界文化遺産、「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成要素の一つです。霊場に参詣道、文化的景観が高く評価されています。
構成要素は大きく分けると3つ。「熊野三山」、「高野山」、「吉野・大峯」となっており、熊野古道は、もちろん1番目の熊野三山に含まれています。
つぎに、構成要素の一つ、熊野三山にフォーカスしてみます。
熊野三山というのは、熊野にある4つのお寺の総称のこと。中辺路ウォーキングのスタート地である「熊野本宮大社」に加え、「熊野速玉大社」、「熊野那智大社」、そして「那智山青岸渡寺」です。日本における観光の起源は、ここ熊野における熊野詣のようです。(お伊勢参り説もあった気がする…。)
最後にトレッキングした、中辺路を紹介します。
中辺路は平安~鎌倉時代の皇族貴族が行う熊野詣の公式参詣道でした。中辺路というのは、和歌山県西部に位置する田辺から、発心門王子、熊野本宮大社を経由して、和歌山県東部に位置する那智へ至るルートのこと。つまり、今回私が歩いたのは、ほんの一部だけなんですよね。中辺路は100km以上の行程なので、すべて歩くのはかなり厳しそうです…
熊野本宮大社からトレッキングスタート

トレッキングは熊野本宮大社からスタート。新宮駅からバスで約1時間でアクセスできます。
平日の午前中に訪れましたが、参拝客はいるものの、同じルートを歩く人はほとんどいませんでした。
静かな雰囲気の中で歩き始められるのも、このコースの魅力です。
中辺路の難易度と道の様子(初心者でも歩ける?)

結論から言うと、この区間は初心者でも歩きやすいコースです。
道幅はやや狭いものの、すれ違いは可能。基本的には土の道が続き、自然の中を歩く気持ちよさを感じられます。
ただし注意点もあります。
- 雨後はぬかるみやすい
- 湿度が高く、想像以上に暑い
実際に9月上旬に歩いた際は、Tシャツ1枚でも汗だくになるほどでした。
👉 晴れていればスニーカーでもOKですが、雨の日はトレッキングシューズ推奨です。
本宮大社〜発心門王子の見どころ
三軒茶屋跡(約30分)

スタートから約30分で到着。トイレもあり、最初の休憩ポイントとして最適です。
体力や時間に不安がある場合は、ここで引き返すのも一つの選択です。
伏拝王子(中間地点・休憩に最適)


さらに20分ほど歩くと伏拝王子に到着です。ここにもお手洗いの設備と、休憩所があります。自動販売機や喫茶店のようなお店もありました。2枚目の写真は近くにあった看板です。本宮大社と発心門王子のちょうど中間のようですね。そういった意味でも、伏拝王子でちょっと休憩してみてもいいかもですね。
水呑王子(歩きやすい区間)

さらに20分ほど歩くと、水呑王子に到着です。伏拝王子から2kmありますが、一部コンクリートの道があったりなんかして、一番歩きやすく感じる区間です。
所要時間・距離まとめ

ついに、本宮大社から歩き続けること2時間弱で、目的地である発心門王子に到着です。
距離:約7km
所要時間:約2時間〜3時間
筆者はやや早歩きで約2時間弱でしたが、一般的には2時間30分〜3時間を見ておくと安心です。


バス停からちょっと離れているので、神秘的な雰囲気があります。平日の12時前でしたが、他の観光客は誰もいませんでした。
発心門王子のゴールデンルートは、紀伊田辺/本宮大社からバスで発心門王子へ向かい、発心門王子からトレッキングで本宮大社へ向かうようです。本宮大社→発心門王子は上りがメインなので、時間が合うのなら、発心門王子→本宮大社をオススメします。
まとめ|発心門王子で感じる熊野の魅力

本宮大社から発心門王子までの中辺路は、
- 初心者でも歩きやすい
- 歴史と自然を同時に楽しめる
- 比較的短時間で達成感が得られる
非常にバランスの良いコースです。
静かな山道を歩きながら、熊野の空気を肌で感じられる体験は、ここでしか味わえません。
熊野古道に興味がある方は、まずこのコースから挑戦してみてはいかがでしょうか。


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